人と文化と自然の交差点

なぜ私たちの目の前にある文化が文化足らしめられているのか、考えていきます。

【自然と文化】牡丹 (Peony) と与謝野晶子

春(4-6月)に咲く風格のある赤い花、牡丹。

 

中国が原産の落葉低木。

低木とは、高さが3メートルを超えない樹木の総称。1階建くらい。

高木とは、高さが5メートルを超える樹木。2階建以上でしょうか。

低木は、成長の速度も遅いため、比較的に手入れが楽と言われています。

低木には、一年中緑の常緑樹、秋に紅葉を見せる落葉樹があります。

針葉樹(コニファー)とは、葉っぱが細長いマツやスギなどです。広葉樹の反対です。

 

花言葉は、

ゴージャスさから「風格」

植え替えてもしばらく花を咲かさないが、一度花を咲かせれば毎年美しい花を咲かせてくれることから「恥じらい」

原産国の中国では「花神」「花王」とも呼ばれるようです。

 

日本の歌人与謝野晶子も、歌の中で牡丹の花を「神秘の花」「熱の花」と表現してきたようです。

 

与謝野晶子は明治時代の歌人で、大阪生まれ。「みだれ髪」で知られます。

牡丹を用いた一句がこちら。

くれなゐの牡丹咲く日は大空も

   地に従へるこゝちこそすれ

「紅色の牡丹が咲いている。そんな日は、その美しさに、大空さえも地に平伏している気がします。」

という意訳の短歌。

 

牡丹は、「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という”女性の美しさ”を表す言葉の一部としても使われてきたと言います。

芍薬と同じ牡丹属のグループで混同されがちですが、違いの一つは茎の数。

牡丹は茎が複数ありますが、芍薬は1本です。

 

春の季節の花として、生活に取り入れてみたいですね。